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大台ケ原ヒルクライム レポート レース当日編

posted by jun-g at Fri, 15 Jul 2011 23:12 JST

レポートの続き。レース当日。

日曜日。午前3時半起床。あまり眠れなかった割には眠くない。出発準備をしつつ宿で朝食代わりにもらったお弁当を食べる。4時半に出発してスタート地点まで車で下山。途中でかみさんが車酔いしたのですこしペースを落としつつアンパン食べながら向かう。

5時半にスタート地点に到着。山頂に持って行ってもらう荷物を預けてから駐車場の中学校へ。駐車場に到着してすぐにローラー台を出してアップ開始。あまり時間が無いので20分ぐらい。心拍は165ぐらいまで上げとく。ジャージが汗でビショビショになってしまったのは失敗。で、ローラー台を片付けて準備して6時半にスタート地点に向かう。

スタート地点はすでに皆並び終わっていて、明らかに位置取りに失敗したような感じ。幸いにも歩道が空いていたので出走グループの真ん中あたりの歩道で待つ。スタート順はまずチャンピオンクラス、次にレディースとMTBクラス、その次に自分のグループなので、前方はそんなに混雑しなさそうで一安心。

午前7時になり、チャンピオンクラスがスタートしてレース開始。2分毎に各グループがスタートしていき、いよいよ自分のグループもスタート。出遅れないようにスタート直後からコース右側に出て一気に前方に出る。しかし集団先頭はずいぶん前の方に見える。無理しない程度にずいずい進んでいるうちにいくつかの小集団に別れ、自分は第2パックあたりで落ち着く。先頭集団は見えていたので単独で追ってもよかったが、後半を考えて小処温泉の分岐まではこの集団で行くことにした。

しかし、先頭集団は結構なハイペースでずいずい離れていき、すこし気持ちが焦る。自分のいる集団はサカタニの方が2〜3名で引いていたが今ひとつペースが上がらないので「おい!回していこうぜ!」と偉そうに声を出しそうになったが、こんなとこで脚を使うのもどうかと思うので、焦るなと自分自身に言い聞かせて集団内でおとなしくしておいた。

小処温泉の分岐に近づき少し勾配が出てきたあたりで何となく先頭交代している雰囲気になってきて、いよいよ自分が先頭になったのでペースを落とさずグイグイっと進んでふと後ろをみたら集団が崩壊して誰もいなかった。一瞬戸惑ったが、ちょうど分岐を過ぎたので気にせず一人で行くことにした。ここまで心拍は165ぐらい、時間は13分代。先にスタートしたMTBやレディースクラスの方はほとんどパスしたあとなので、状況としては悪くない。

そしていよいよ勾配がきつくなってきた。ダンシングを交えながら必死に進む。と、前方に一人見えてきた(後で知ったが36歳~45歳クラス2位の河合さん)。何となく自分のペースの方が良かったのでパスさせていただく。さらに前方からサカタニの方が一人落ちてきた(こちらは36歳~45歳クラス優勝者の宮崎さん)のでパスしてずいずい進む。

しかし、普段30分程度の登坂しか経験がないのでこのあたりでかなりしんどくなってきた。心拍も185ぐらいをずっとキープしている。きつい。そうこうしていると、さきほどパスした宮崎さんがグイグイと進んでいかれた。つ、強い…。まったく付いて行けそうにない。しかし心切らす訳にもいかないのでそのまま必死に走っていると、河合さんも追いついてこられて「強いっすねぇ!」とお声をかけていただいた。しかしかなりキツくて「いえ…もう限界です…」と今にも消えそうな声でかろうじて答えるぐらいしかできなかった。

ここで、このままだとまずいのでひとまず冷静になるべく、深呼吸。あきらかにきついが辻堂分岐までは耐えるしかない。ダンシングは心拍が上がる割にはペースが上がらないので禁止。無理せず勾配に合わせてギアを落として回転で進むように意識する。といった事を考える。

で、前に出た河合さんから離されないようにしながらひたすら耐える。勾配のきついところではインナーローまで躊躇なく使う。しかし先行する河合さんにジワジワと離される。鼻水が出たり、出すぎて両鼻から鼻ちょうちんが出たり、トロンの事を思い出したり、神様仏様にお願いしたりなどしながら我慢に我慢を重ね、何とか第一給水ポイントに到着。少し勾配が緩んだあたりで河合さんがペースアップしたが、僕は脚が無いのでペースアップできず。ダンシングしてみたが両足のふくらはぎがつりそうになったので止めた。

ようやく辻堂分岐に到着。タイムは57分ぐらいだったような。そんなに悪くないかも、と思った。先行する河合さんの姿はまったく見えなくなっていた。気を取りなおして少しギアを上げて進む。第二給水ポイントでドリンクをもらったが受け取った際に半分こぼし、飲むときに口のよこからほとんどこぼした。頭真っ白で道路の反対側にカップを投げてしまった。すみません…。しばらく進むと前から一人落ちてきた。河合さんに追いついたのかと思ったら違う方だったが、かなりペースが落ちていたようなのでパスして進む。

しばらく進むとようやく平坦っぽい区間になったのでアウターに入れてペースアップ。無理すると両脚がつりそうだったので、無理する・しないの境界あたりのギリギリのラインで踏ん張る。

そうこうしているとコーンが見えた。よし、あと1km!と思ったらあと3kmだった…。少し心が折れかけるが、必死に踏ん張る。しばらく進むとようやく残り1kmのコーン発見。勾配が少しきつくなるのでインナーに落とすと一気に失速…。必死に回して進むとようやくゴールが見えてきたのでラストスパートのダンシング開始。どうせどこかの筋肉にエネルギーが残ってるだろうと思ってとにかく踏み倒したらどこかに残ってたエネルギーが出てきて少しだけスピードが上がって、無事ゴール。

サイコンを確認すると1時間17分台だった。微妙。去年の実績からすると16分台ならかろうじて表彰台に乗れるかも、17分台だと今年は6位まで表彰なので乗れるかどうかギリギリ…といったところ。

しばらく休憩して、昨日知り合った北条さんを探してすこし談笑し、10時半ぐらいに下山がはじまったので一番最初のグループで下山開始。登るのも時間がかかるが下山にも時間がかかる。2回休憩をはさみつつ、1時間ぐらいかかって下山。レース中も沿道から地元の住民の方やスタッフの方が熱い声援を送ってくれて嬉しかったが、下山の際にも「お疲れ様」「ありがとう」「おかえり」「また来てね」といった暖かい声援をいただいて嬉しかった。

下山後、スタート地点にリザルトが貼り出されているということで、すぐにリザルトの確認に。10位ぐらいから上に向かって確認するが、名前がない。あれ?あれ?と思ったら、まさかの3位に名前を発見。「よっしゃー!」と思わず声をだして喜んでしまった。

それからウキウキと駐車場に行ってかみさんにリザルト報告して着替えて道の駅で少し時間を潰してから表彰式。賞状と景品をいただいた。がらぱさんに「選手」って呼ばれた時に何か違和感を感じてしまった。そうか、俺選手かぁ、みたいな。

というわけで、レース参戦1年目、初の大台ケ原でいきなり表彰台に乗れた。嬉しかったが、目の前を走る選手について行けなかったのが悔しかった。去年のリザルトだと表彰台にも乗れてない。もっと強くなりたい。化物みたいに。

次のレースは 全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍 。準備も当日も後悔の内容にがんばろう。